統計検定3級に1週間で合格する勉強法
2017年11月の統計検定を受験して無事に合格したので、社会人が受験までの1週間、どのように勉強したのかまとめておきます。
はじめに
これまで統計検定を受験したことはありませんでした。出題範囲が高校数学1相当なので、さすがに3級なら勉強しなくても受かるんじゃないかな〜という根拠のない自信で気楽に申し込み、気が付いたら残り1週間です。受験票も届いてます。
取り合えず過去問でも一度解いておくか…と重い腰を上げてチラッと設問を眺めて、「ん…?これ本当に高校でやったっけ…??」と一瞬目を疑ったところから1日目が始まります。
1日目:過去問を解いて実力を知る
公式ページに前回の1回分の過去問と解答が掲載されているので、まずはそこからダウンロードして一通り解いてみました。
http://www.toukei-kentei.jp/about/grade3/
30問で試験時間は60分ですが、40分くらいで解いて採点してみたところ30問中21問正解で正答率70%でした。合格ラインは60%+αという噂なので、安定して7割は超えたいところ。現状ではギリギリです。
最初から合格圏だったと思われるかもしれませんが、過去何回分か解いたら6割前後に収束しそうな感じでした。適当に選択したら正解だった!という設問がいくつもあったので「たまたま7割取れただけで、勉強しないと落ちる」と危機感を抱きました。
とはいえ残り1週間。仕事もあるので、出題範囲を全部勉強する余裕はありません。残りの時間で何を学ぶべきか?勉強する対象を、そもそも何を言っているのか分からなかった「四分位数」と「箱ひげ図」、手計算するのが辛い気持ちになった「相関係数」に絞ることにしました。
あと電卓はあった方が幸せになれると分かりました。Amazonでポチッと購入。
2日目:必要な参考書を買いに行く
公式ホームページからは1回分の過去問(解説は無し)しか見ることができなかったので、傾向を把握するために公式が出している過去問集を買いに行きました。購入したのはこちら。
日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[2014〜2016年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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新しいのも出ているようです👇
日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[2015〜2017年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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過去問ともう1冊買うとしたら何を選ぶか?は人によって考えが分かれるところだと思いますが、「四分位数」「箱ひげ図」「相関係数」がとにかく分りやすく描いてある参考書を探しました。高校生向けの参考書が置いてあるコーナーで。
結局のところ、何を学ぶ必要があるか?を初日にはっきりさせておくことが大事かと思います。何が分からないか分からない状態で勉強し続けるのは難しいです。
高校生の視線にも負けずに何冊も目を通して、最終的に購入したのがこちら。
改訂版 佐々木隆宏の 数学I「データの分析」が面白いほどわかる本 (数学が面白いほどわかるシリーズ)
- 作者: 佐々木隆宏
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/10/21
- メディア: 単行本
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ひとまず3級だけ合格したい。という方にはオススメです。データの見方から始まって、四分位数・分散・偏差・相関係数…と主要な範囲はカバーされています。
しかしながらこの日は参考書を購入しただけなのに勉強した気分になってしまうアレな状態だったので、何も勉強せず。2日目までの合計勉強時間は70分ほど。
3日目:理解不足な項目を勉強①
2日目に購入した参考書で不明点を潰していきます。この日は四分位数と箱ひげ図。ついでに分散と標準偏差も復習しておきました。ここまでの合計勉強時間は2時間ほど。
4日目:理解不足な項目を勉強②
この日も参考書で不明点を潰していきます。最初に過去問を解いた時に電卓なしでやっていたのですが、その時相関係数の計算が怪しかったので、相関係数の求め方と理論編の両方の単元をやりました。普段はexcelで何気なく算出している計算の中身を改めて確認するの大事。これで自信がなかったところは一通り終えました。
休憩を兼ねて読んだのが数学ガールのやさしい統計。統計検定には平均、分散、標準偏差、相関係数、偏差値・・・などなど出てきますが、もちろん計算は出来ますし定義も言えますが、実際のところこれは何を意味しているのか?が感覚的に掴めていなくて気持ち悪かったので、それを解消するために読みました。数学ガールはミルカさん推し。
数学ガールの秘密ノート/やさしい統計 (数学ガールの秘密ノートシリーズ)
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2016/10/29
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ここまでの合計勉強時間は3時間。数学ガールを読んでいた時間を入れると3時間半というところでしょうか。明日からまた過去問に戻ります。
5日目:過去問を解いて慣れる①
前より少し自信を持って解いてみたところ、30問中20問正解で正答率66.6…%でした。正答数が下がっている…!ただ、間違う箇所が変わりました。高校のデータの分析という単元ではあまり出てこないけど、統計検定は出てくるような問題があります。しっかり復習して、この辺は過去問で覚えていくことにしました。家計調査は総務省統計局ですのでお忘れなく。ここまでの合計勉強時間は4時間半。
6日目:過去問を解いて慣れる②
この日は時間いっぱいまで使って慎重に解いていったところ、30問中24問正解で正答率80%に到達。参考書で苦手を潰して、過去問で傾向を掴んで試験には慣れたこと。間違ったところは分かるまでやったこと。により、今までで一番自信を持って解けました。
ここまでの合計勉強時間は6時間。可能ならもう一回くらい過去問を解いて、安定して7割以上とれるか確認した方がbetterです。
7日目:試験日!
起きて時間までに会場にたどり着ければ勝ちです。
使った参考書まとめ
日本統計学会公式認定 統計検定 3級・4級 公式問題集[2015〜2017年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/03/22
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改訂版 佐々木隆宏の 数学I「データの分析」が面白いほどわかる本 (数学が面白いほどわかるシリーズ)
- 作者: 佐々木隆宏
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数学ガールの秘密ノート/やさしい統計 (数学ガールの秘密ノートシリーズ)
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所感
ということで6時間の勉強で、自己採点によると8割取れていて無事合格しました。全く勉強していなかったら受かったとしてもギリギリだったと思います。3級ということで当初は割と舐めていたのですが、実際に勉強してみると、基礎の基礎を改めて復習するとても良い機会になりました。
普段excelとかで計算させているものを、何を意味するのか考え自分で手で計算出来るようになる、ということは結果として同じ数値になるとしても、理解度が段違いです。3級レベルですと日常生活でも活かせることがあるので、基礎の基礎ではありますがまずは受けてみることをオススメします。
おわりに
合格ラインギリギリの社会人が、残り1週間、6時間勉強して合格した勉強方法を紹介しました。最初に苦手を洗い出して、高校の参考書を使ったことがポイントだったかと思います。気分転換に数学ガールも良かったです。
ちょうど2018年受験申し込みを受付中のようです!一般のWeb申込は2018年4月9日(月)10時00分 ~ 2018年5月11日(金)15時00分までです、次はどれにしようかな。
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2015〜2017年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日本統計学会公式認定 統計検定 1級・準1級 公式問題集[2016〜2017年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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